「改過遷善」、視聴率を超えた「ゴールデンタイム」を 上回る秀作

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なし 「改過遷善」、視聴率を超えた「ゴールデンタイム」を 上回る秀作

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前の投稿 - 次の投稿 | 親投稿 - 子投稿なし | 投稿日時 2014/6/28 16:00 | 最終変更
Luna  レギュラー   投稿数: 4197
MBC水木ドラマ「改過遷善」(演出:パク・ジェボム)が名残惜しさの
中で幕を下ろした。早期終了のためか、終わりを急いだ感もあったが、
全体的な完成度は秀作と呼ばれるほど優れていた。法曹界を通じて
社会の不条理を告発しようとするチェ・ヒラ脚本家の鋭いペン先は
恐ろしかった。誰がなんと言っても「改過遷善」はチェ・ヒラ
脚本家の作品だ。俳優キム・ミョンミンの演技は熱かったが、ドラマ
全体を貫く力は脚本家のものだった。

今月26日に韓国で放送された「改過遷善」最終回では、キム・ソクジュ
(キム・ミョンミン)が外資系企業の計略によってペクドゥグループから
追い出されたオーナーのチン・ジンホ(イ・ビョンジュン)を弁護する
姿が描かれた。
これでキム・ソクジュは、チャ・ヨンウ(キム・
サンジュン)の
法律事務所と2回目となる対決を繰り広げることに
なった。
キム・ソクジュはチャ・ヨンウの終わらない妨害にも関わらず、
反撃を加えることに成功した。驚くことに、キム・ソクジュはただ
チン・ジノの肩を持っただけではなかった。労働組合と共にペクドゥ
グループを引っ張っていくことのできる新しい経営陣を受け入れる
ことができるように手伝ったのだ。半分の勝利だが、完璧な闘いだった。

また、過去のトラウマを克服し、父とも完全に仲直りした。父と一緒に
釣りに行くことによって、もう完全に変わった人間になったことを
予告した。幸せそうな結末だった。しかし、チェ・ヒラ脚本家は
ありきたりな結論を出さなかった。
チャ・ヨンウによって新たな
どんでん返しが明かされた
のだ。これまで企業が労働組合を弾圧
しながらも、法律から
抜け出せたのはすべてキム・ソクジュが作った
プログラムの
ためだった。記憶を失ったキム・ソクジュはこのような
事実をまったく知らない状態。チャ・ヨンウは「人生は皮肉だ」と
同僚と共に意味深な笑みを浮かべた。
結局、キム・ソクジュが戦うべき相手は自分が作り上げた
ものだった。
彼は善でも悪でもない、その間にいる
アイロニーな人間だったのだ。

チェ・ヒラ脚本家の結末らしい。ドラマでチャ・ヨンウは
「無罪というのは、罪がないという意味ではない。罪があることを証明
できなかったということだ」という珠玉の台詞を残した。法は
“諸刃の剣”のように二重の面を隠しているという意味だろう。
キム・ソクジュは記憶喪失になった後も、完全な“善”とは見えない妙な
人格を形成したように、法律は真実の味方でも、弱者の味方でもない。
チェ・ヒラ脚本家は様々な事件を取りあげ、法が徹底的に権力の味方で
あることを赤裸々に語った。


これまでの法廷ドラマはリアリティに欠けたり、弁護士や検事たちの
ラブストーリーに過ぎなかった。主人公の奮闘によって無罪を勝ち取る
ストーリーは涙ぐましいが、現実的ではなかった。ファンタジーのもう
一つの変奏曲に過ぎなかっのだ。しかし、「改過遷善」に登場する事件は
レベルが違う。感情を徹底的に排除し、理性だけでアプローチした。
資本主義社会で繰り広げられる金融事件、事故などを取り上げ、企業と
銀行がどれだけ周到に庶民と弱者から搾取しているかを告発した。

特に、ドラマ全体をリードしていた事件の専門性は、脚本家の事前調査が
どれだけ徹底的だったのかを気付かせた。
2007年に起きた泰安(テアン)原油流出事故と2008年のKIKO(Knock-in,
Knock-Outの略、為替が一定の範囲内で変動する場合、あらかじめ約定
した為替に約定金額を販売できるようにした派生金融商品)事態など、
社会を騒がせた事件を連想させる素材で共感を集めた。特に銀行の
違法CP(企業手形)発行で個人投資家たちが損害を被った事件は、韓国の
中堅財閥である東洋(トンヤン)グループ自体を思い浮かばせた。実際の
被害者たちが「改過遷善」の撮影現場を訪れ、夜食を差し入れしたという
エピソードがあるほど、ドラマは現実の顔とそっくりだった。
これは現実を反映し、法の矛盾を告発しようとしたチェ・ヒラ脚本家の
崇高な意図のためだろう。

「改過遷善」は予想より低い視聴率のため、大ヒットにはつながらなかった。
キム・ミョンミン、パク・ミニョン、チェ・ジョンアンなど、男女のラブ
ラインをいくらでも活用することはできたが、最後まで初心を忘れない
図太さが印象的
「ゴールデンタイム」のときから続いた主人公たちの
成長という大きなテーマを続けていきながらも、専門性はさらに
緻密かつ繊細になったので、脚本家こそが今回の作品でワンランク成長し、
進歩した。早期終了のために力が抜けたのは
事実だが、「改過遷善」は
「ゴールデンタイム」を越える秀作で
あることは間違いない。
 
source: TV Report 
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